先週の金曜日に9週間に及んだ総合実習のⅠ期が終わった。
未就学の発達障害児が通所する施設での実習だったが、感じて、考えて、そして遊んだ毎日だった。OTに於て発達(小児)はマイナーで、実習にも2名くらいしか行かない。でも、そのマイナー分野はけっこう人気がある。基本的に子どもが好きという女の子が希望することが多い。でも、何故が希望もしていないオレが実習に行くことになった。何かの陰謀だったのだろうか。
そんなこんなで、一応CP等の肢体不自由と自閉症等の軽度発達障害を教科書的に勉強して実習に臨んだわけだが、臨床はまったくそんな感じではなく、毎日毎日が悪戦苦闘、試行錯誤、自問自答の日々だった。園ではその子のことを考え、家ではハルのことを考え。毎日が紙一重の世界を行ったり来たりして、自分の位置というか軸がぶれていくような感覚に襲われていた。
引かれるかもしれないが、俺は基本的に人には差があると思う。知能・身体能力・その他すべてにおいて。それが個性を形成しているのだけど、それにより差別があるのも事実。知能・身体能力が一般より低い方はいろいろなハンディキャップを背負って人生を送っていかなければならない。
今のところ、ハルには障害の所見はない。毎日元気に歩いて、何を話しているのか分からない喃語でオレに話しかけてくる。手でご飯を食べるが、いたずらをしてティッシュを全部箱から出してしまう。その他、毎日何かを感じて何かを考えて全力で生きている。そんなハルをオレやカミさんは全力で愛し、できることはすべてやっていると思う。
でも、園の子ども達には障害がある。それは、能力の差というには絶望的な差になってしまうくらいの障害だった。でも、毎日全力で生きていた。遊んで、感じて、感情を自分なりの方法で表現していた。それに対して大人は全力で応じていたし、多くの親は当然のように子どものことを一番に考えて全力で愛しているようだった(残念ながら子どもの発達が受け入れられない親もいたが)。
なにが正常でなにが障害なのか。子どもって何か。この子達の思いって何か。なんだか、毎日混乱していた。笑顔で近づいてきて抱っこをせがむから、抱っこや肩車して遊んでいるのに、笑顔で顔を引っかく子ども。さっきまで笑って絵本を読んでいたのに、次の瞬間この世の終わりかと思うくらいの泣き声をあげている子。集中力が続かず、例えばハブラシを口に入れているのに、別のことをやろうとしてしまっている子。1分もイスに座っていることができない子。理解しようとしても、決して理解することはできない。というか、理解しても意味がないと思う。思いを感じないと。何でそんなことをするのかではなく、どんな思いでそんなことをしているかということを感じて、その子の思いを受け止め、こちらから促すのではなく、子ども自身が自分の思いや感情に納得し折り合いをつけていくこと。それが重要。
実際に担当したのは肢体不自由な男の子だったが、基本的なことは変わらない。ただ、それに姿勢とか反射とか上肢機能とかADLとかが加わってくるだけ。基本は一緒。てか、子育ての基本なんだと思う。
でもまあ、ハルの子育てや元々子どもには慣れていることもあって、実習自体はスムーズにいった。成績もよく優をいただいたし、レポートも発表がまだなのでなんともいえないが、自分としては出来のいいレポートが出来たと思う。それよりもなによりも、毎日が楽しかった。「子どもと遊ぶときは全力で」がポリシーなので毎日クタクタだったが、それがよかったのか子どもも馴れてくれて一緒によく遊んでくれた。というか、一緒に遊んでもらった。遊び一つにとっても療育なので狙いとか目標があるのだけど、それでもそれをしっかりと考えながら真剣に遊ぶことはとても面白いものだったし、こちらが子ども達から学ぶことが非常に多かった。ハルとの毎日では気づかないことを多く教えてもらった。カミさんがよく「子どもから学ぶことって本当に多いのよ」といっていたのが、今になって分かる。日々是勉強。自分に対してもストレートに接しないと、子どもは直ぐに分かってしまうし。
園長先生から気に入られ、もっと長くいて欲しかったといわた。とてもうれしかった。バイザーの先生もとてもよい先生で、メアド交換したからこれから困ったらいろいろ相談したいと思う。
自分の適正というか、たぶん発達というか小児は合っていると思う。最初はこのブログの題にもなっているとおり、精神科にとても興味があったのだけど、2月に評価実習に行ってあんまり適性がないことがわかった。でも、小児はたぶん適性があると思う。就職先があまりないので、現実的ではないけど。
とにかくいい実習でした!
Recent Comments